NECモバイリング40年史
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17●N901iCN901iSN902i2005執行役員制度を導入 2005年6月より執行役員制度を導入した。同制度の導入により、取締役会が担っている経営監督機能と業務執行機能を分離することで取締役会の意思決定の迅速化を図るとともに、業務執行に対する監督機能を強化した。一方、執行役員は業務執行に専念することになった。これにより効率的な経営と競争力の強化を図っていった。サーティワンアイスクリームとのコラボ店舗オープン 2005年6月、ドコモショップモバイルタウン小禄店内にサーティワン アイスクリーム那覇小禄店をオープンした。また、9月にはドコモショップ石岡店内にサーティワンアイスクリーム石岡店をオープンさせるなど、全盛期には全国で9店舗の運営を行っていた。 当時、ドコモショップのお客さまは、比較的年齢層が高いこともあり、若年層の取り込みが課題となっていた。ドコモショップ店舗内のスペースの有効利用や若い女性に人気のアイスクリーム店の併設といった新しいスタイルが、今後ドコモショップとサーティワンアイスクリーム店双方の顧客獲得に相乗効果をもたらすものとして開設した。個人情報保護の第三者認証マークTRUSTeを取得 2005年9月、当社は運営中の7つのWEBサイトにおいてTRUSTe(トラスト・イー)の認証を取得した。TRUSTeは、国際的なプライバシー保護組織として知られる米国の非営利団体で、WEBサイト運営企業・団体が収集した個人情報の取り扱いを第三者の立場で審査し、その基準を満たしている企業が認定されるものである。「社内基幹システム〈e-Bis〉」の開発プロジェクトスタート ショップ事業における従来の販売管理システムは、蓄積されたデータを毎日1回、夜間に本社へ送信するためリアルタイム性がなかった。また各店舗にサーバが設置されていたため、セキュリティやメンテナンスの面にも多くの課題を抱えていた。そこでショップ事業の新しい販売管理システム「e-Bis」の開発プロジェクトが2005年12月に発足した。約1年半の開発期間を経て2007年6月から順次導入が開始され、2008年1月に全国稼働となった。 新システムの導入により、入力項目の削減とコンピュータそのものの高速化で1件当たりのデータ入力時間が従来の約半分となり、レジ端末単体での処理時間も短くなった。また、各店舗に設置されていたサーバをデータセンターに移設・集約したことでセキュリティ面での安全性も向上し、ビル停電やネットワーク障害などでの業務への影響もなくなった。さらにWEBベースのシステムに変更したことにより、販売・在庫など各種の実績データが30分ごとに更新されるようになり、リアルタイムで実績の把握が可能となった。2005年 注目の出来事901iシリーズがFOMA市場を牽引 2005年2月、NTTドコモのFOMAサービスの契約は全国で1,000万件を突破し、8月に1,500万件、年末の12月31日には全国で2,000万件を突破した。このFOMA契約数の拡大を牽引したのがN901iCをはじめとする901iシリーズだった。 FOMAのサービスは次世代の携帯電話として2001年から開始されていたものの、サービスエリアの拡大の遅れから、契約数が伸びていなかった。しかしサービスエリアが充実するとともに、端末の性能の向上やおサイフケータイ機能の搭載などにより、人気が急上昇し、翌2006年にはNTTドコモの契約数の50%以上をFOMAが占めるようになった。「iモード」をかたどった入口が特長的な店舗サーティワンアイスクリームとのコラボ店舗FOMA N901iC

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