NECモバイリング40年史
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27●20102010年 注目の出来事 NTTドコモは2010年12月、次世代携帯通信サービスとなるLTE技術を使用した高速通信サービスを、日本で初めて開始した。LTEは「4Gに限りなく近い3G技術」という意味で3.9Gと呼ばれている国際的通信規格であり、今後、世界の移動通信方式として主流になるとされている。 NTTドコモのLTEのサービスはXi(クロッシィ)と呼ばれ、東京・大阪・名古屋の3大都市圏でスタートし、順次サービスエリアを拡大している。当初はデータ通信向けの端末での利用しかできなかったが、その後タブレット型端末やスマートフォンにも対応し、人気を集めている。N-07BN-08BN-01CN-02CNTTドコモがLTEサービス開始製携帯電話端末の修理業務を開始した。 翌2010年3月には、Z社より全世界で契約している修理会社の中から、最優秀修理会社として表彰された。「ビジュアル・コンシェルジュ・サービス」開始 2010年4月、遠隔対面販売システムのトライアルを北海道にあるドコモショップ南大通店など11店舗でスタート。当時の本社ビル内にセンターを設置し「ビジュアル・コンタクト・センター」の業務を開始した。 遠隔対面販売システムは、フレッツ光回線を利用したNEC製の高画質・高音質テレビ会議システムをもとに新規事業を検討するなかから生まれたアイディアであった。テレビ電話で接客するというサービスを立ち上げるにあたっては、サポート内容をスマートフォンに特化させた。そしてショップにおける専門性の高いサポートや、高度な説明において遠隔対面の仕組みで本当にサポートが可能か、また販売においてもお客さまへの訴求が可能かを検証することとした。その結果、ショップスタッフはお客さまが、このシステムを操作する補助的な役割をするだけで、遠隔側のサポートスタッフが専門的なお客さまの質問に対応し、また高品質映像を駆使した分かりやすいご案内などにより、繁忙期の店頭での混雑が緩和された。さらに他店にはないサポートサービスを実現したことで話題となり、新聞にも多数掲載されるなど、ブランド力の向上にもつながった。 2010年下期からはキャリア新ビジネスグループとして、販売事業本部での外販活動を展開。この結果、既存事業領域以外でも各通信事業者と関係が強まり、とくにスマートフォンの高度な問い合わせをサポートする「スマホチーム」の業務受託に成功した。中国における携帯電話のアフターサービス事業拡大 2009年10月より中国で販売が開始される携帯電話のアフターサービスの受注を目指した営業活動に注力し、翌2010年5月に当該携帯電話メーカーよりアフターサービス拠点の認定を受けるに至った。そこで2010年10月、当社の中国における携帯電話機器のアフターサービス拠点となる上海明天店をオープンさせた。 この結果、当社のお客さまサービスの高い品質が評価され2012年には中国進出の母胎となる旗艦店3店を北京、杭州、深圳にオープンした。“青少年を守ろう!”キャンペーンに参画(2007年~2010年) 当社は2007年から2010年にかけて、朝日写真ニュース社の“青少年を守ろう!”キャンペーンに参画し、横浜市立篠原小学校に掲示板を設置した。同キャンペーンは、青少年の安全かつ健全な成長を願い「守ろうよ きれいな地球 いつまでも」という地球環境保護を呼びかけるスローガンによって理解を深めてもらうことを目的としたもの。掲示板には政治・経済・社会・文化・スポーツのジャンルから毎週4枚の報道写真が掲示された。新横浜地域ボランティア花の植え替え実施(1999年~2010年) 新横浜町内会では毎年2回、4月と12月に町内に設置された100以上あるプランターの花の植え替えを実施している。当社は1999年から2010年まで、広めの会議室や昼食などを提供し、社員もボランティアで参加した。春と秋の植え替えにより四季折々の花で通りゆく人々を楽しませていた。「ビジュアル・コンシェルジュ・サービス」の広告花の植え替えに参加する社員「AND market」ブランドで出店している現在の上海明天店LTEのサービス開始(2010年12月25日付朝日新聞)

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